【徹底解説】林業の「下刈」とは。目的、時期、道具、方法をご紹介!

林業

「下刈」の目的

分かりやすく表現するなら「雑草を刈ること」です。

山にヒノキやスギといった木を植えますが、木の成長は雑草より遅いです。

そのため雑草に覆い隠されてしまって、木の成長が阻害されてしまいます

その事態を避けるために行うのが「下刈」というわけです。

まずは写真をお見せしようと思います。

こちらが下刈前。

こちらが下刈後を同じ角度で撮ったものです。

少し角度が上になっていますが、地面がすっきりしている様子が分かると思います!

なんなら下刈前の写真でも、奥の方の斜面の下あたり(写真の左あたり)は下刈済なので、

少しその切れ目がわかるかも…?

そして植えてから毎年、5年間は下刈を行います

植えっぱなしではないということです。

初めて知ったときは何だか愛おしく感じましたね、大切に育てるぞーみたいな笑

5年間下刈をすると、おおよそどんな雑草にも負けない大きさになってくれます!

私はまだ1年目なので自分の植えた木を下刈したことはほとんどないのですが、

ゆくゆくは自分が植えた木の下刈をするんだろうなと楽しみでいます笑

私の職場は暑さ対策のために、朝6時から13時までという勤務時間になっています。

普段より2時間早く始まり、4時間早く終わります。

なんか計算が合わないんですが笑、早朝出勤を加味してのことだと思います。

あとはまとまった休憩時間をほとんどとらなくなるというのもあるかな?

実際は昼食時間を確保するためにもう少し早く終わりますが…

私は朝起きるのが苦でないので助かってますが、苦手な人はツラいかも…?

時期

基本的に真夏に行うのですが、その理由は2つあって、

①雑草木の成長が著しく最も負担を主林木(ヒノキ等)にかけてしまうから

②雑草木のエネルギーが成長に向けて使い果たされていて、ここで刈ってしまうことで来春に向けてのエネルギー蓄積を阻害できるから

というものになります。

昔の人は偉大だったんだなあ…。

あとは当然ですが、かなり暑いです!

たまに工事のような感じで道路の草を刈ってるところをみたことがあると思いますが、あれを1日やるので…

コンクリートの暑さこそありませんが、斜面やハチ、トゲのある植物など、

山特有のしんどさがあると思います。

造林の作業の中でも一番キツいという方が多いです。

必要な道具

基本的な道具は以下をご参照ください!

林業ではどんな道具を使うの? 現場の林業家が詳しくご紹介!

それに加え
・刈機

・下刈セット(腰袋に燃料ボトル、ヤスリ、ハサミ、プラグまわし)

・ハチジェット

というところでしょうか。

刈機

正確には下刈機と呼びます。

田んぼのあぜ道や自宅の庭などもこれで刈ってる人が多いですよね。

私が使っているものはハンドルがU字になっているものですが、他にも色々種類があります。

使っている刃は「笹刃正確には刈刃)」です。

この機械と刃だけで記事ができそうなのでまたそのタイミングで!笑

林業をされている方だけでなく、農家の方や家の草を刈らないといけない人にも参考になると思います。

腰袋

正確には私が使ってるのは電工袋ですね。

草刈り機のとこもでしたけど、全然正確にものを話してない!笑

どんだけいいかげんなのか…^^;

腰袋は好きなものを選べば良いです。

必要な道具類がすべて入ることがポイント。

ただ草なんかにひっかけて落とすことがあるので、ある程度深いものを選ぶのが良いと思います。

燃料ボトル

中には草刈り機の燃料である混合油が入っています。

ペットボトルを使う人もいると聞きましたが、危ないですよねー。

私の班はみなさん専用の容器を使っています!

私のやつはアイアンマンみたいな色でかっこいいです笑

毎日2本満タンのものを持って行っています。

1本は山へ持って入って、もう1本は車内に置いていて、昼休憩とかで入れ替え、みたいな。

下の商品が、私の使っているものです。

ニューレイトン EM-134 ガソリン携行缶アルミボトル 1000cc 1L UN基準承認済 消防法適合品 ガソリン持ち運び缶 1リットル 超軽量150g 収納袋付き 鋼板厚0.8mm エマーソン EM134

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ヤスリ

刈機の刃(笹刃)を研ぐものです。

私が使っているものとは少し違いますが、8ミリというサイズが同じなので下記に商品を記載します。

最近は7ミリを使っていますが…。

刈機と刃の記事を作成予定なので、またそちらで書けるかもです。

とにかく刃やヤスリについてはこだわりが出やすいところなので笑

基本は朝イチに研げばまぁ大丈夫ですが、石に当たると切れ味が落ちるので一応常備してます。

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ハサミ

木に絡んだツタを切るものです。

このツタが曲者で、木を締め上げて変形させてしまうんです。

私が撮影したものだとこんな感じ。

もっと極端だと次のような感じに…。

下の写真は下記URLからお借りしたものです!

http://familiarsight.cocolog-nifty.com/blog/cat35386010/index.html

木材の価値を著しく低下させるので、必ず細いうちに切っておく必要があります。

プラグまわし

刈機に刃をセットする際に使用します。

途中で必要になることがあるので常備。

こんなの。

刈機を購入すればセットでついてくるはずです。

耳栓

下刈の際は絶対いります。

つけてない人はうちの職場ではいません!

高音域を聞き続けるのは耳にダメージがでるので…。

使っていない人はなんでも良いのでつかってください。

イヤーマフといって、ヘルメットについているものもあります。

バイクに乗る人だとわかるかもしれません。

具体的な方法

植付と同様ですが、基本装備に加え今回紹介したものを持って山に入ります。

植付の際に気をつけていれば、苗が等高線上に並んでいます

たとえ苗が小さく、雑草の成長に負けていようとも、等高線上にあれば存在を推測できます

この下刈を少しでも楽にするために等高線上に植えるわけですね。

あとは、苗の周囲の雑草を刈りつつ等高線上に刈り進めます

苗が規則的に生えていることと、上下に歩くしんどさを回避するためです。

このとき、あまり刈機は大振りしません

疲れるので笑

刈機も軽くはないので、大振りすると先に肩の負担が多くなりすぎます

斜面が急であれば足腰の負担を考えて上の方まで手を伸ばすことがありますが…。

色々なやり方として、私の班ではまず一人が縁取りをします。

最も下の部分を刈りながら歩くので、この人はやや上下運動をすることになります。

2人目以降は等高線上の最も低いところを刈り、端っこまで行けばまた一段上がって刈り進めます。

数人で入っても同じようなかたちです。

こうやって一番上まで刈りきれば下刈は終了となります。

どれくらいの面積を1日でできるかは少しわからないです^^;

まとめ

今回は下刈で使う道具類をまとめました。

暑いですが、最初にお見せした写真を見ていただければわかるように「きれいになった!」という達成感はあります。

見た目に成果が出るという充実感は教員だったらなかなか味わえてなかったので…。

次回以降は少し具体的な業務内容から離れるかも知れませんが、よろしくお願いします!

ではまた次回!

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林野庁HP https://www.rinya.maff.go.jp/index.html

特に森林・林業白書は勉強になります。

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